季節ごとの旬の野菜を摂取するメリット

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スーパーに行けば、家庭料理で使用頻度の高い野菜は1年中手に入れることができます。旬がいつなのか分からない野菜も多々あります。でもよく「旬のものを食べると良い」とか、「○○は今が旬だから美味しい」とか聞きます。旬の野菜を食べた方が良いと言われている理由は何なのでしょうか。今回は旬の食材を摂取するメリットや、旬の野菜が含む栄養価、調理法など調べてみました。

旬の野菜は栄養価が高い

そもそも、「旬」はその食材が最も栄養価が高く、新鮮でおいしい時期のこと指すそうです。食材にとってストレスのない環境で育つため、栄養価もぐんと伸びます。

ハウス栽培で1年中食べられる野菜にも実はきちんと旬の時期が存在します。

例えば、冬の時期が旬のほうれん草は、夏の時期に収穫したものと比べ、ビタミンCの含有量が約3倍であると報告されています。また、秋から冬が旬のにんじんも、旬の時期に収穫したものは、他の時期のものよりもβカロテンの含有量が約2.5倍です。

食育条件が良い状態で育った食材は、おのずと栄養価も高くなります。

わたしたちの体は、旬の食材でバランスを保っている

日本には四季があります。夏と冬では40度近い温度差を1年に経験する私たちの体ですが、旬の食材には1年間、四季を通して体調を崩さず、元気に過ごすための栄養が含まれています。暑い時期には体を冷やすもの、寒い時期は体を温めるものなど、旬の食材にも自然と四季を乗り切る栄養が備わっているのです。

四季ごとの旬の野菜の特徴

冬の間は運動量も少なく、体に老廃物も溜まりがちです。春は苦みのあるものを食べ、体を目覚めさせるのが良いと言われています。特に春に旬を迎える食材には苦みを含むものが多くあり、それらには、植物性アルカロイドという活性酸素を取り除くはたらきがあります。

冬の間、栄養を蓄えてきた春の野菜は、エネルギーにあふれていると言われます。

春に旬を迎える野菜

  • 春キャベツ(ビタミンC、食物繊維、カルシウムなどが豊富)
    葉が柔らかく、サラダなどそのまま食するのに適しています。
  • 菜の花(ビタミンC、ビタミンA、カルシウムなどが豊富)
    菜の花に含まれるビタミンCは熱に弱いため、おひたしなどで食べるのがおすすめ。
  • アスパラガス(アスパラギン酸、カロテン、ビタミンB1などが豊富)
    ホワイトアスパラガスよりも、太陽をたくさん浴びて育ったグリーンアスパラガスの方が栄養価が高いです。鮮度が短いため、早めに調理しましょう。アスパラギン酸には血管を拡張させ、血流をよくするはたらきがあります。

夏の食材は水分を含み、体温の上昇を防いで水分を補給します。生のままで食べられる野菜が多く酸味を含むことで、さっぱりして摂取しやすいのも特徴です。

夏に旬を迎える野菜

  • トマト(リコピン、ビタミン類、カリウムなどが豊富)
    体内を老化させる活性酸素を取り除くはたらきがあります。
  • かぼちゃ(カロテン、食物繊維、ビタミン類などが豊富)
    栄養バランスの非常に良い野菜です。老化防止や肌への好影響も報告されています。かぼちゃに含まれるビタミンCはデンプンに守られているため、加熱調理しても壊れにくいとされています。
  • とうもろこし(たんぱく質、リノール酸、食物繊維)
    リノール酸は動脈硬化、高血圧の改善に効果的です。とうもろこしのひげの部分は利尿作用があり、漢方としても飲まれています。ゆでたり電子レンジでの調理で簡単に食べることができ、夏の間のおやつには最適です。

秋は冬に向けて体力を温存するための野菜が旬を迎えます。夏の太陽をたくさん浴びて育った、甘味の強い野菜が多いことも特徴です。

秋に旬を迎える野菜

  • さつまいも(ビタミンC、ビタミンB群などが豊富)
    さつまいもに含まれるビタミンCは加熱しても壊れにくいため、焼き芋でも摂取できます。
  • にんじん(βカロテンなどが豊富)
    βカロテンを効率よく摂取するため、油で炒めるのがおすすめ。他の野菜と組み合わせてきんぴらにしても良いでしょう。葉や茎にも栄養があるので、積極的に摂取しましょう。

冬は寒くなる季節なので、体を温める食材が多くなります。また、免疫力を上げるために効果的な野菜も旬を迎えます。

冬に旬を迎える野菜

  • ほうれん草(ビタミン類、カリウム、葉酸などが豊富)
    1年中見かける野菜ですが、栄養価の高い冬に摂取しましょう。妊婦に不足しがちな葉酸が摂取できるのも特徴です。
  • 白菜(ビタミンC、カリウムなどが豊富)
    白菜は美肌や生活習慣予防に効果的です。冬に定番の鍋に入れることで、たくさんの量を摂取できます。漬物にして長期間保蔵が可能なのもうれしいですね。
  • ねぎ(ビタミンC、カリウム、カルシウム)
    ねぎのにおい成分「硫化アリル」は血行を促進し、体を温めます。風邪などの体調不良の際も、免疫力向上に効果的です。

地産地消、地域に根付いた野菜を食べることも人気です!

野菜にとって良く育つ時期があるように、良く育つ地域も存在します。日照時間や平均気温、湿度など様々な条件がそろって育つ野菜は、古くから土地の人々を守り、愛されてきました。最近では私たち個人でも、インターネットを通じて地方農家から野菜を取り寄せることが可能になりました。好きな野菜を通して、地元や遠い地方、ゆかりのある場所に思いをはせることで、いつもの食事が楽しく有意義なものになるはずです。

管理人こぶたは最近秋田に行って食べた「きりたんぽ鍋」や「比内地鶏」、「いぶりがっこ」などの秋田料理にハマりました。1泊程度の旅行で郷土料理を楽しむのも旅の醍醐味です。気分転換にもなります。

旬を意識した日本人らしい食事が日本人には合う。

四季を感じ、食べることは今も昔も重要とされてきました。効率よく栄養を摂るためにも、旬の野菜を積極的に食べてみましょう。「冬の白菜は美味しいよね」なんて思いながら鍋を作ったりすると、自然と自炊が楽しくなります。

外食はどうしてもワンパターン、また調味料が多かったり、加工食品になりがち。これでは酵素不足も避けられません。

忙しい現代人なので決して自炊に手間は掛けず、季節の野菜を色々入れただけのお味噌汁、なんて簡単なものでも準備できれば、体は良い方向に変化していくはずです。

実は、旬の野菜には栄養だけでなく、運を上げる効果もあるそうですよ。有名な風水の先生が何かで言ってました。

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