読み方・表示名 | しらこたん白・しらこ・しらこ蛋白抽出物・しらこ分解物・プロタミン |
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使用用途 | 保存料( カビや細菌の繁殖を抑え、食品の保存性をよくする。食中毒の予防。 ) |
使われている主な食品 | |
使われている主な製品 | マルちゃん「 マルちゃん焼きそば 」 シマダヤ「 3食焼きそばソース付き・鉄板麺お好みソース味 」 木内製菓「 豆大福・草大福 」 クイーンズアイ「 串団子( こしあん・しょうゆ・ごま )」 花畑牧場「 牧舎濃厚チーズタルト 」 |
毒性 | 肝臓や血液への影響が心配されている |
「 しらこ 」って添加物なの?
焼きそばの原材料名を見た時に「 しらこたん白( サケ由来 )」という表示を見つけました。
「 へぇ~。焼きそば麺には白子が入ってるんだ。コクが出るのかしら? 」な~んてのんきに思っていたら、なんと、食品添加物だったのです。
全然知りませんでした。まぎらわしい名前だとおもいませんか?
白子といえば鱈の精巣。天ぷらや鍋に入れたらとろりと美味しい冬のご馳走です。
しかし、ここで言う「 しらこ 」とは、アイナメ・ベニザケ・シロザケ・カラフトマス・カツオ・ニシンの精巣中の成分を酸性水溶液で分解後、中和して作られたアルカリ性タンパク質です。
食品添加物の中では天然添加物の分類ですが、天然だから安全というわけではなく、ラットによる動物実験では、「 白血球の減少・肝重量の減少・幹細胞の萎縮 」等が認められました。
しらこたん白は、アルカリの食品に添加することでより効果を発揮します。
重曹によりアルカリ性のお饅頭、かんすいによりアルカリ性の中華麺・焼きそば麺などが代表的です。また、中性の米類でも使われます。
食品添加物の量と数
食品を選ぶ時、原材料名表示を見ると、材料の次に添加物類が列挙されています。その食品に多く使われている順に並んでいることも一般的に知られています。
そして、ひとつの加工食品に何種類かの添加物が同時に使用されていることがあります。
消費者心理としてはなるべく使われている添加物は少ないほうがいいですよね。はたして、この表示からきちんと読み取れているのでしょうか?
保存料とは別に日持ち向上剤というものがあります。日持ち向上剤とは、「 比較的短期間の日持ちを良くさせるもの 」として使用される添加物です。
簡単に言うと、保存料はより日持ちして、日持ち向上剤はそれよりも劣るといったところですが、この仲間にグリシンというものがあります。
( グリシン…人体を構成するアミノ酸の一種。食べ物に含まれていて、魚介類が多い。人間にはほとんど害はないが、鶏やモルモットを用いた実験では死亡例もある。)
なんと、この「 グリシン 」と「 しらこたん白 」組み合わせると、少ない量でより効果が出るのです。
例えば、食品○○○が、無添加で3日の日持ち、一週間持たせるためには、グリシン単体なら0.5%、しらこたん白単体なら0.5%必要だったのが、グリシン0.5%と、しらこたん白0.01%を組み合わせることによって、3週間の日持ちになるのです。
では、スーパーで焼きそば麺を選ぶ時、どれを選ぶでしょう。
- 食品メーカーA「 小麦粉・植物油・食塩・グリシン・かんすい 」
- 食品メーカーB「 小麦粉・植物油・食塩・グリシン・かんすい・保存料( しらこたん白 )」
- 食品メーカーC「 小麦粉・植物油・食塩・かんすい・保存料( しらこたん白 )」
表示を見ただけで、BよりもCの方が有害なしらこたん白の量が少ないということがわかるでしょうか?
与えられた情報をどう読むか、過去の添加物の事件だけにとらわれずに、最新の食品添加物の情報を知らなければならないですね。