ここでは、消化を助ける酵素サプリを選ぶコツを紹介します。
世の中の、全ての酵素サプリメントが事前消化を助けてくれるわけではありません。
“ 酵素 ”と商品名がついていても、酵素を含まない商品は多くあります。「 酵素がダイエットに効果がある 」という現在の流行があり、「 酵素 」が広く認識されているから、わかりやすく「 酵素 」と表現しているという商品が多く、実際に、酵素の力価や事前消化の役割があるのか?と問い合わせをしてみると「 酵素自体を含む商品ではございません。」という回答が返ってきます。
「 酵素ドリンクに痩せる効果はない 」で書いたように、酵素ドリンクも同じですね。ドリンク自体に酵素は入っていません。そういった商品は、酵素商品の裏面の原材料を見ると、発酵エキスや、酵母( 酵素を生む物質 )と書かれています。
発酵エキスは発酵食品のように、すでに酵素による発酵( 事前消化 )がある程度進んだ食品のエキスであり、それをサプリメントなどで摂ることによって、その原料の栄養素を効率よく吸収できるという優れた利点があります。
また、発酵エキスは “ 補酵素 ” といって、酵素の働きを助けたり体内の酵素を作るための材料になります。これらの商品は、
- 普段の食事では栄養が偏っている人
- より効果的に栄養補給がしたい人
こういった目的での補助食品として、とても使いやすい商品であることには間違いありません。
しかし、ここで管理人こぶたが求めるものは “ 事前消化を助けてくれるサプリメント ” です。事前消化の効果を得るためには、商品選びがとても大切です。
目次
消化酵素サプリメントを選ぶためのポイント
事前消化の働きをしてくれる酵素サプリメントを選ぶためには4つのポイントがあります。
- 事前消化の助けになるもの( 当たり前ですが… )
- 麹菌由来であること
- カプセルのもの
- 酵素の力(力価)が大きいもの
それぞれについて、詳しく説明していきます。
ポイント① 事前消化の助けになるもの
これは上でも書いた通り、酵素を含まない食品を食べた時、食品を消化・分解するために体内の消化酵素を多く消費してしまいますが、事前消化の助けとなる酵素サプリメントを食前に摂ることで少しでも消化酵素の負担を減らすことを目的にしているため、絶対条件になります。
商品選びの際には、発酵エキスではなく消化酵素を含むものをちゃんと選ぶ必要があります。
原材料の欄に、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼなど消化酵素の名前が書かれていたりこれらを含むと書かれているものがわかりやすく選びやすいです。
ポイント② 麹菌由来であること
人間の胃の中で働いてもらうためには、消化酵素サプリメントの原料が何なのか?何由来の酵素か?が実はとても大切です。
消化酵素サプリメントには、大きく分けて3種類があります。
- 豚の膵臓などから抽出した動物性由来
- パパイヤやパイナップルを原料にした植物性由来
- 麹菌を原料にした麹菌由来
「 理想の食事 」のページの下の方、「 消化酵素のサプリメントを賢く摂る 」でも説明しているので、ちょっと重複しますが、豚の膵臓などから抽出する動物性由来の消化酵素には「 パンクレアチン 」などがあります。消化酵素サプリメントの原料のひとつとして含まれているものもありますが、パンクレアチン単体でサプリメントとして買えるものもあります。
( 写真左・パンクレアチン/ナウフーズ社 写真右・スーパーエンザイム/ナウフーズ社 )
また、「 牛胆汁エキス 」など含まれているものもあります。( ベジタリアンの人は、こういうものは避けるそうです。)これら動物性由来のものは、人間の胃の中では働かない酵素なんだそうです。
理由は、酵素には “ 適切な温度、適切なpHで活性化する ” という特徴があり、人間の胃のpHと、パンクレアチンなど動物性由来の酵素が活性化するpHが異なるからです。
パンクレアチン:pH7~9のアルカリ性の環境で作用する
人間の胃:空腹時はpH1~1.5食事中でpH4~5
そのため、事前消化としての効果は期待できず、消化不良を起こした時の解消などで使用するべき消化酵素なんだそうです。
植物由来の酵素サプリメントはパパイン酵素などのパパイヤを原料にしたものや、ブロメラインというパイナップルの酵素を原料にしたものがあります。
よくお肉と一緒にパイナップルを調理すると、お肉が柔らかくなりしますが、これが、ブロメライン( パイナップルの酵素 )の力です。
お肉を食べる時にパパイヤやパイナップルを一緒に食べる事でお肉の事前消化を助けてくれるというのは、「 理想の食事 」の「 他の食品を消化する酵素をもつ食品との食べ合わせ 」でも少し触れていますが、これらの酵素はお肉などのタンパク質にのみ作用する酵素です。
そのため、脂質や糖質( 炭水化物 )に対しての事前消化の効果はありません。
食事にはどうしても色んな栄養素が含まれます。お肉だけ見ても、タンパク質と脂肪が含まれています。
タンパク質だけでなく、糖質、脂質など、食事に含まれる全て栄養素を事前消化してくれる酵素が必要になるわけですが、それが麹菌由来の消化酵素なんです。
麹菌由来のものは、糖質、タンパク質、脂質に作用するだけでなくph2~11と、幅広いpHで働くという性質を持っているため、とても使い勝手が良い酵素です。
食品に含まれる酵素による自己消化と、同じ働きをしてくれることが分かっているためまさに目的を果たしてくれる消化酵素サプリメントです。
ポイント③ カプセルのもの
皆さん、サプリメントを選ぶ時も食品添加物など気にしていますか?
管理人こぶたが、色々ネットで調べていた時にサプリメントを摂ることを断固反対している人のブログを見つけました。その方いわく、栄養素は食品から摂るべきである。
サプリメントに含まれる添加物などの化学物質は体に害があるためサプリメントは害になる。
と、言うのです。つまり、健康になりたくてサプリメントを摂っていたのに不健康になるので馬鹿らしい。というような旨の内容でした。
確かに、食事だけで栄養素をバッチリとれたらサプリメントは必要ありません。しかし、野菜の栄養価の低下や加工食品の乱立、そして酵素を含まない食品や食べ方。こんな食生活を続けていて一生、健康でいられるかというと正直微妙かも…というのが管理人こぶたが健康マニアに走ったキッカケでもあります。
身の回りにある食品、特におやつは血糖値が急激に上がるものが多く、切れやすい子供が増えたのも、今後、糖尿病患者が増えるだろうと予想されているのも、手軽に簡易な食品( 特に高GI値のもの )をいつでも食べられるようになった食事環境の変化がとても大きいんだそうです。
普通に、周りと同じように外食をして、お腹が空いたらおやつを食べて、なんて普通のように思える食生活が、実は病気のリスクを大きくしている、なんて言われるとにわかに信じがたくても、真実かどうかは病気になってから分かること。でもその時にはもう手遅れです。
自分の健康、そして美容を守るのは自分自身の「 選択 」だ、そして正しい知識だ。と管理人こぶたは思いました。
話が凄くズレてしまいましたが、サプリメントには主要の成分以外にも、色んな源材料が使われています。
タブレットなど、サプリメントを固形化するための凝固剤や製造する時に効率よく生産するための添加物、( 抜き型からスムーズに取り出すためのショ糖脂肪酸エステルなど )
また内容量を増やして形を安定させるための増量剤などがあります。
食品添加物は、原材料の欄に表示する義務がありますが、保存料、香料などまとめて表示され何由来かがわからないものもあります。こればっかりは、どんなに調べても、何が使われているか消費者に分かることはありません。
酸化防止に使用されるビタミンCも食品や植物の由来( レモン果汁など )が書いてあればその材料から抽出されたビタミンCですが、ビタミンC、V.Cなどと表示されるものは、化学的に調合された化学物質なのだそうです。
ひとつひとつの添加物が体に悪さをすることはありません。安全性が認められているから、添加物としての許可をされています。
しかし、前にも触れましたが、複数の添加物の組み合わせで起こる害や、何十年もそれを摂り続け、体に蓄積された時の毒性はまだ、わかっていない部分も多くあります。
食事の度にサプリメントを取る場合、なるべくだったらそんな心配があるものを口には入れたくないです。
ましてや、自分が妊娠しているとき、または子供に同じものを食べさせたれるかそう考えると、安全性にはこだわりたいです。
そのため、なるべく自然由来のカプセルを使用しているものを選ぶことが大切です。
カプセルはゼラチンやグリセリンといった被包剤を使用しますがタブレットは固めるために、ショ糖脂肪酸エステル、微粒酸化ケイ素、ステアリン酸カルシウムなど複数の添加物を使用している商品もたくさんあります。
凄く大きな圧を加え固めることで、添加物を使用せず作られたタブレットもありますが( 確か青汁のサプリメントでありました。安心ですがボロボロにはなりやすかったです。 )
そういったものでなければ、なるべく植物由来のカプセルタイプを選び酵素を消費する食品添加物を避ける方が安心、安全だと思います。
ポイント④ 酵素の力(力価)が大きいもの
日本で販売されているサプリメントで、これを調べるのは難しいですが、海外のサプリメンであれば、サプリメントの内容成分表にそれぞれの消化酵素がどの程度の力価があるか数値で表示されています。
( 写真右・エッセンシャルエンザイム 写真左・スーパーダイジェスティブエンザイム )
ただ、画像でもわかるように、消化酵素によって単位が異なるので( HUT,DU,ALUなど )サプリメントを比較する時は同じ単位同士で比べる必要があります。
( その場合、数値の大きい方が力価が高いことになります。)
また、力価が表示されていないサプリメントもあるのでその場合は表示されているものを選ぶか、あるいは、問い合わせをすると教えてくれるかもしれません。
しかし、相手は海外のサプリメント。英語で、販売元に問い合わせる事ができるなら良いですが、管理人こぶたは英語が苦手なので、日本でそのサプリメントを取り扱っている店舗に問い合わせをするなどして調べています。
日本産の酵素サプリメントは、事前消化の効果があるものでも法律上、力価を表示することはできないそうです。なので、こちらも商品の販売元に問い合わせる必要があります。
管理人こぶたが厳選した消化を助けてくれるサプリは気になる商品を見つけた時点で、問い合わせをしています。
しかし、実際の返答は、「 詳細情報は一般公開しておりません。」だったり、「 力価は測っていません。」という回答の方が多いです。
そうなってくると、回答が明確で安心できる会社のものを選ぶか、ひと月、使用してみて自分に合ったものを見つけるのも大切です。
ただ、人気商品でも、リピートする人が多くても、販売元のサイトに「 効果があった!」という口コミや体験談が多くても自分に合うかは、また別問題なんです。
詳しくは、次で説明しますが、これだ!!という商品に出会うためには、いくつかピックアップした候補の中から自分に実際に合うものを体感して決めるのが一番確実です。
もし、最初に買った商品で効果が出なくでも、次を探そう!という気持ちでサプリメント探しをするのも必要です。
酵素のサプリメントが自分に合うか、合わないか、は「 友達が成功したダイエット法で自分が痩せない。」の原因と実は同じです。
「 同じものを食べているはずなのに、私だけ太る…。」こんな経験がある方は、次の「 販売サイトの口コミやレビューはウソ? 」を読んでみて下さい。
>>「 販売サイトの口コミやレビューはウソ? 」を読む。