ダイエットが成功した体を長く維持するためには、酵素がたっぷり含まれる食材を使い自炊することがベストです。
しかしいざ作ろうと思うと、新しい問題に突き当たります。農薬や化学肥料が残留している野菜の問題です。
特に生食が良いという酵素の都合上、鮮度と安全性はとても大事です。
そこで必要になるのが、安全な野菜を選ぶための知識です。
スーパーで並んでいる野菜はほとんどは「本当に安全なのか?」がわかりません。もし化学肥料や農薬が残っている野菜を食べたとしても、直後に体を壊すわけではなく、年々体に蓄積され、病気の原因になることが怖いです。できるだけ安全なものを選び、安全な食べ方をしたいです。
管理人こぶたは、なんとなく有機野菜を選んでいました。無農薬の方が良さそうなので、それが手に入るなら買っています。しかし、こんな程度の知識では自分の身は守れません。この機会にしっかり、無農薬や有機野菜について学ぶことにしました。
まず野菜が危険なものになる原因には、農薬と肥料があります。
化学的に作られた薬品は人の体に入ると大きな害になりますが、それを無くしては野菜が大量作れないというジレンマがあります。まずは、野菜はどのように作られているのか、栽培方法について見てみましょう。
目次
野菜の栽培方法はいくつかある
野菜の栽培には、5つの栽培方法があります。
1.慣行栽培
世界中で広く行われており、日本でも最も普及している方法で、農薬や化学肥料を使った栽培方法です。
2.特別栽培
2001年に農林水産省が定めた「特別栽培農作物に関わる表示ガイドライン」に従って、化学肥料、農薬の窒素成分を5割以上削減した栽培方法です。
3.無農薬栽培
農薬を使わないで栽培する方法です。
4.有機栽培
農林水産省で定められた「有機JAS規格」に適合した条件で栽培する方法です。植え付け前2年以上(多年生は3年以上)農薬や化学肥料を使っていない土地で、農薬・化学肥料を使わずに栽培する、遺伝子組み換え技術を使用しないなどの規定があります。
5.自然栽培
農薬・肥料を一切使わない栽培方法です。
なぜ肥料や農薬が必要になるのか?
畑で農作物を作ると土壌の栄養分が農作物に取られてしまうため、土地が痩せ農作物が育たなくなってしまうので肥料が必要である、というのが従来の農業の考え方です。
しかし一方の自然栽培という方法では、農薬はもちろん肥料も一切使いません。害虫や病気に侵される原因が人為的に施される肥料によるものだと考えられています。
草原や森林では草木が瑞々しく生い茂り、果実がたわわに実っています。これは人類が生まれる前から続いてきました。自然は、どのような環境であっても、本来自ら生きていく力を持っています。
それなら、より自然に近い方法で安全な野菜を作れないか、と考えるところですが、これは大量生産には向いていません。品質もバラバラになり流通が難しくなってしまいます。
人間が作る田畑が自然から遠のいてしまうのは、生産性や品質の向上が求められるために肥料を使うからです。結果、害虫や病気に侵されることになり、それを食い止めるために農薬を使うという繰り返しで自然界のバランスを壊してしまいます。
また、もともと日本の土地は酸性。そこに強酸性の化学肥料を使うことでますます酸性が強くなりカビが増えます。カビが増えると農作物は病気になり、農薬を使わざるを得なくなってしまうという悪循環になります。
農薬や肥料が私達に及ぼす影響について
肥料消費量の上位10か国のうち、日本は第五位、農薬消費量は韓国に次いで第2位です。これは「化学物質大国の日本」といわれる所以の一つ。日本の野菜は化学物質にまみれている状態なのかもしれません。
農薬が及ぼす影響
農薬は、作物に害を与える菌やダニ、線虫、昆虫、ウイルスなどから防除又は駆除するための化学物質です。
昔の農薬は、天然の原料から作られていましたが、現在では、安価で安定した製造ができるため、主に石油を合成した化学物質を原料としたものが使われています。
石油を合成して作られる農薬は、生分解(微生物に分解されること)されにくく、人の体に吸収されると体内に残って蓄積され、それを積み重ねることで体内で濃縮されていきます。天然のものを原料とした農薬と比較すると、より毒性が強くなります。
散布された農薬や廃棄された農薬は、生分解されないまま土壌に残ります。
農薬は一般家庭で買うことがないため、危険性の実感がありませんが、家庭で一般的に使われている殺虫剤や防虫剤、除草剤なども農薬の一種です。中には毒性の強い化学物質を配合している場合もあります。
これらは、アレルギーや化学物質過敏症だけではなく、様々な病気をもたらす要因の一つになっています。
次のページではさらに怖い、農薬の人体への影響について突っ込んで紹介します。少し難しい話になります。
>>「 怖い農薬の話 」を読む